2018年10月からフリーランスエンジニアとして働き始め、2021年1月に法人成りするなどありつつも、大きく仕事のスタイルは変えておらず6年と数ヶ月経った。
…などという事もこのブログを見返して気付いた事なので、少なくとも私個人にとってはある程度意味のある記録にはなっていそうだ。

お仕事の振り返り

終わったお仕事あり、去年からの継続のお仕事あり、新しく始まったお仕事あり。
2022年6月〜2024年1月 平日朝夜 Go,QuickSight
ここは昨年のうちから終わるかもしれないという話が上がっており、実際1月に終わったので今年の仕事という印象は薄い。
引き続きデータ基盤業務のお手伝いとしてAmazon QuickSightの分析やダッシュボードを作ったりしていた。
QuickSightもそうだが、Debeziumなどなかなか触る機会のないツール,ミドルウェアに携われて良い経験になった。
(2023年中に実装していた)分析のための各データを引っ掻き集めてくるGoのバッチは、手探りで作って色々イケてないところもあったので自分が離れて負債にならないかと不安に思っていたけど、どうやらもっと良いソリューションで置き換えてお役御免になったようだ。
お仕事が終わった後、自分が関わっていたものがきちんと動き続けるだろうか…?メンテしづらくなっていないだろうか…?と思い悩むタチなので、期間を空けて元お仕事先の人に会った時「あの機能ちゃんと動いてますよ」と言われるのと同じくらい「あの機能リプレースして消え去りましたよ」と言われるのもありがたかったりする。
(そんな消極的な態度で仕事に臨むのはあまりよろしくないのだろうが、責任感の歪んだ形での表れなのではないかと自分では思っている)

コアタイムを除く朝9時台や夜20時台にちょこちょこ稼働しており、特に終わった分稼働が空いて新しく探そう、という感じでもなく今に至る。
2019年9月〜2024年10月 週2日 Scala
ずいぶん長い期間お世話になった。
基本週2日稼働で、開発が佳境に入ってきたら一時的に週3日稼働したりと臨機応変にやらせてもらった。(このような働き方ができたのは後述の通り平日週1日を空けていたからだった)
過去の振り替えりブログで毎回書いているのでそんなに書く事もないのだが、Cats Effect,doobie,FS2,refinedなどを駆使してScalaのバッチ,APIなどを実装していた。
割と重宝がられたようでありがたい限りだ。
ここのお仕事が長く続いたお陰でフリーランスとして今まで続けてこられた。感謝。
2022年9月〜現在 不定期 Go
一人目サーバーサイドエンジニアとして関わり続けているところ。
メンバーは大きく増減なく、自分が一から作ったサーバー,バッチの構成が少人数ながら複数人開発、長期間運用に一応耐えられているようで良かった。
とはいえここまで続くと自分の手柄と言える箇所はあまりなく、実際ログデータ書き込み先をAthenaからClickHouseに置き換えるという大きめの移行処理は、自分はレビューするくらいで他に何もしておらず、他のメンバーに手を動かすところは全てやってもらって非常に助かった。
これはその過程で気付いたやーつ。
新機能開発や機械学習を絡めた大きなタスクも進んでおり、引き続き小さなチームで大きな仕事を成し遂げたい。
2023年10月〜現在 週2日 Go
GoでのGraphQLサーバーやバッチ実装を引き続き行なっている。
UI改善のためにフロントエンド側のコードも少し触る機会はあり、相変わらず既存実装の見様見真似での横展開程度ではあるがTypeScriptも書かせてもらった。
その後は既存バッチの速度改善や新規バッチ開発などを主にやっており、時間はかかるが地道に進めていく系のタスクにじっくり取り組んでいる。
デカいデータを深く考えずRDBに保存する実装にしたらデータ量やパフォーマンスに難ありという事が動かしてみて初めて分かって作り直す、というような失敗もあったが何とか少しずつ進めている。
来年に持ち越しの仕掛かり中タスクを上手く実現させるためにはBigQuery力を高めていく必要がありそうだ。

余談ではあるが、ここの会社の方と稼働開始以来初めて物理的にお会いしたのが函館というちょっと珍しい現象も発生した。(どちらもYAPC参加のため前乗りしていた)
2024年12月〜現在 週2日 Kotlin
今年から新しく始まったお仕事。
常々、せっかく複数社で複数の開発に携わっているのだからScalaとGo以外の言語も使ってみたいと思っていたが、サーバーサイドKotlinの開発をやらせてもらっている。
まだ始まったばかりでこれからという段階ではあるが、Kotlinの書き味に慣れはじめてはきた。
関わるプロジェクト自体ちょうど自分の参画と同時くらいに動き始めて、最初はガリガリ実装するというよりは色々決まるのを待ちながら開発体制のキャッチアップなどを…という感じで足踏み感もあるが、逆に言うとプロジェクト立ち上がり最初期から関わる機会もなかなか無いので貴重な期間を味わいながら楽しんでいきたい。
2024年12月〜現在 週1日 Go
ここは予定外というか、平日週1日空いてはいるけどそのくらいの稼働でもOKという会社は無いだろうから空けておくかと思って「特に稼働が空くわけではないですがお仕事のお声掛けは随時お待ちしております。」と投稿したのだが、その投稿に反応いただいて決まった。
元々別の週2稼働の会社でご一緒していた方に、当時週2でもそれなりにワークできていた事を踏まえて週1でもいけるんじゃないか、との事でスムーズに面談から契約まで進めさせてもらい、意外なところで縁が繋がるものだとしみじみ思う。
加えてこの会社自体も以前稼働していた会社で、当時とは関わる人も作るものも異なるので気持ちとしては新しい会社で新しい仕事を始めるという感覚ではあったが、Slackで挨拶すると当時から在籍していた人が覚えていてくれていてコメントくれたりしてありがたかった。

始まってすぐ年末休みに入ったのでまだ稼働日数は少ないが、その中でもいくつか小さめの機能開発・内部実装改善などすでにやらせてもらっており、まずまず良いスタートを切れたのではないかと自分では思っている。
一つのプロダクトの特定機能はGo,また別の特定機能はScalaという構成になっており、Goをメインで開発するチームの所属ではあるが連携箇所など一部Scalaを書く事もありそうだ。

その他

会社名義でテックカンファレンスのスポンサーをやるのは引き続き行なっている。
相変わらずちょこちょこ旅行にも。
あと、急に思い立って小説を読む機会が増えた。
ネタバレを避けつつ一言コメントするのが難しいなと思って言及しなかったけど他にも何冊か読んだ。
道尾秀介『向日葵の咲かない夏』, 天祢涼『希望が死んだ夜に』,古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』あたりも印象深い。
来年以降も習慣付くだろうか?

今年も一年、よくコードを書き、よく悩み、よく考え、よく生きた。
悩みは尽きないが、来年もコードを書きながら悩んで考え生きよう。

Copyright© 2011-2021 Shunsuke Otani All Right Reserved .