とうとう年に一回振り返り記事を書くだけのブログになってしまったが、やっていこう。
自分が後で見返して「あの頃はこういう事を考えながらこういう事をやっていたな」と思い返すためだけの、特に誰に向けるでもない振り返り。

法人化

今年の大きなトピックとしては、個人事業主から法人成りした事だろう。
確定申告などをお任せしている税理士さんからの勧め(厳密には勧めではないか…「来年は法人にするかどうかの検討の必要がある」といったニュアンス)がきっかけで、せっかくだからやっておくか、くらいのノリだった。
会社サイトも作る必要があったわけではなかったが、.co.jpドメインは1法人につきひとつしか取れないらしく、.com などより比較的割高だったもののこれまたせっかくだから取っとくかの精神で取った。
ノリで会社化したので特にこれから会社をどうこうしたいという展望があるわけでもなく、気持ちはフリーランス3年目といったところではある。

年始はこれ関係の手続きなどに奔走していた。
こんな機会がなければ経験できない事も色々とできたので、書類作成やあちこちへの提出などは面倒で大変だったがそれなりに楽しんでやれた。
メガバンクで法人銀行口座を作るにあたり口座開設担当者の方にWeb面談で事業内容をしどろもどろになりながら説明したのが、どんな面談より緊張したし終わった後に「ダメだったか…?」感が強かった。(無事開設できた。)

会社名義で Rust.TokyoGo Conference のスポンサーをしたりもした。
会社を使って何かやるとしたら今後もこんな事くらいかもしれない。

来年は法人口座に溜まっていくお金をどう扱うかを検討したい。
特に経費で買いたい物もなく、かといって投資にもさして興味は持てず、はたまた個人の報酬を増やしても法人化した意味が薄れるので悩ましい。
個人事業主から法人成りした人たち、この辺どうしているんだろう…?

お仕事の振り返り

引き続き、週2日ずつ3社、その他に不定期で1社、業務委託でせっせと開発のお仕事をしている。
土曜日も働いており休みは日曜日のみ、というサイクルも3年続いた。
去年春頃から1年半以上フルリモートでの稼働となっており、思い返せばずいぶん長く部屋に篭ってただただコードを書くという日々が続いているが、今のところ大きく心身を崩すような事もなく自分のペースを確立しながら続けられている。
2019年9月〜現在 週2日 Scala
今のところ一番契約期間が長くお世話になっているのがここになる。
Cats Effect, fs2, doobie などを駆使した Scala 開発もだいぶ身についてきたのではないだろうか。
同じチームのメンバーも Scala 力・関数プログラミング力など含めた技術力のある人が多く、学びも多い。
MySQL の EXPLAIN の見方もこの1年で理解が深まった。
春頃、割とスケジュールが厳しい大きめ開発に忙殺されそうになっていたが周りの方に助けられて何とか形になったのが印象深い。
…いや、形になったというのは微妙に嘘で、完成させたつもりがいざ実行したらとある既知の問題が表面化して運用回避してもらうなど、大変だった開発の終わりに手放しに喜べる達成感が得られなかったのが反省点ではある。
関係各位にはその節はご迷惑をおかけしました。🙏
2020年12月〜現在 週2日 Go
こちらも参画してから一年以上経った。
今年はほぼこの機能に絡んだサーバーサイドの修正や機能拡張などを行っていた。
開発当初はそんなに実感がなかったが、けっこうインパクトのある機能開発の一部に携わっていたようで、後々身震いがしている。
機能自体が複雑な事もありなかなか難産で大変だったが、開発を通して Cloud Tasks, Cloud Scheduler, Cloud Storage などの使い所が徐々に分かってきた。
Go, GraphQL, GAE での開発は快適でだいぶ手に馴染んできた感覚がある。
2019年11月〜2021年11月 週2日 Scala
二年と一ヶ月お世話になった。
Scalaライブラリのバージョンアップに伴う作業、外部APIと連携するバッチの改修、ドメインの深めの部分に関わる未対応機能の対応、データ構造大幅変更による既存データ移行処理など、細かい作業からそれなりに重要なタスクまで色々とやらせてもらった。
稼動日のうち1日は土曜日だったが、もう1日の平日のうちに Daily Sync としてタスク確認の時間を設けてもらうなど個人的にはやりやすかった。
まだ人数の少ない頃から魅力的な人がどんどん加わり組織が拡充していくまで、組織の成長の過程を感じられる良い時期に関わらせてもらえた。感謝。
2021年12月〜現在 週2日 Go
元々は一年ほど前に共通の知人から紹介してもらい一度カジュアル面談的な話し合いの場をもらい、その時は稼働が埋まっていたのでまたタイミングが合えば、という事になっていたのだが、期間を空けて再度声をかけてもらったりしつつ、このタイミングで参画させていただいた。
構成としては Go, gRPC, GCP でのバックエンドの開発を担当している。
もう一社の Go 開発では RDB を使わない GAE Datastore でのデータ永続化を行っているが、こちらは PostgreSQL で DB ライブラリには私が(ほぼ幽霊部員化している) organization メンバーでもある GORM を使っている。
思い返せばここ数年の仕事はほぼ MySQL で、PostgreSQL を使うのは久し振りかもしれない。
仕事で使っていたのがきっかけでPRを送るなどし始めた GORM も久し振りだ。(GORM に対する個人的な思いは『2019年の GORM 動向』で書いた頃と特に変わってはいない。)

参画して日が浅いがいくつか小さい機能改善などのPRを出し、ささやかながらも貢献し始められていそうな段階ではある。
まだ全体構成もあまり把握できていないので、やりながら色々見ていければと思っている。
2019年10月〜現在 不定期 Scala
(@TANAKA_U さんと仕事で関わりがあるわけではなく、単に同じような契約形態だな、という意図での引用)
断続的にタスクを振ってもらってはいたのだが、秋頃に一旦途切れる期間があり、このままフェードアウトかな?という予感もあったのだが最近またやる事が発生してきた、というような文字通り不定期稼働になっている。
週2日、のように定期的な稼働時間を確保しているとプロジェクトのタイミングにより仕事を振りづらい期間があったり無理にタスクを捻り出してもらうなど却って面倒をかけてしまう事もあるように思っていて、タスクがある時に振ってもらう不定期稼働のここの契約はやりやすさを感じている。
最近は社員も増えてきているようで、また会社としても別の某社のグループ会社になったりと大きい変革があり、いずれ私のような働き方の者は必要ではなくなるかもしれない。
(…と書くと何だか離れたくなっているように読めてしまったが、そんな事は全くなくてやれる事がある間は引き続き頑張りたい。)
お仕事振り返りまとめ
ここ2年ほどは継続の仕事も多く、ある意味で安定してきたような感覚もある。
ただ、短期間で取っ替え引っ替え仕事を変えたいというわけではないが、せっかく週2日ずつ複数社という変わった働き方をしているにも関わらず安定を求めてどうする、という思いもあり、今後も色々と挑戦の機会は伺っていたい。
Scala, Go での開発経験がだいぶ長くなってきたが、これら以外での開発に携わってみたい思いも持っている。
一方で、長期間関わっているからこそ見えてくる事、やれるようになってくる事は貴重なのでこれはこれで大事にしたい。

その他私生活の振り返り

何故か突如掃除に目覚めて部屋の掃除をしまくった。
いや、リモートワークをするようになってからの期間を考えると掃除に目覚めるのが遅すぎたというべきか。
掃除をしまくった結果、部屋が広く感じるようになってしまったので申し訳程度に観葉植物でも置くか、としたところ、サボテン・多肉植物にハマってしまいあれよあれよという間に増えている。
(「住居キャパ的に最後の加入メンバーになりそう」と言ってからさらに2株増えているのはご愛嬌)

植物初心者はいくつか枯らせてからが本番、なんて話も見聞きするが、夏越えを果たした次は冬越えも全員揃って成し遂げたいところだ。

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